情報力

 営業やサービスといった人と接っする、いわゆる接客の仕事をする業界には、「一人が三十五人」という諺(ことわざ)があると聞きました。があると聞きました。

 一人が三十五人とは、一人の人間の背後には、その人の家族や親戚、友人や知人など、三十五人の人間がひかえているという意味なのだそうです。なぜ三十五人かというと、東京都内の結婚式場で一番利用されるのが、七十から八十人の会場だというのです。ということは、新郎新婦それぞれが、三十五人の人間関係を後ろに背負っていること。だから一人が三十五人なのだそうです。

 その一人を粗末にしたり、その一人に嫌われると、その後ろにいる三十五人のお客様を逃がすことになる、だから一人を大切にしなさいというのです。

 同時に、人間関係を円滑にし、さらにその輪を広げようと思ったら、質の良い情報、役立つ情報を沢山持つことが大切だというのです。人の喜ぶ良い情報を沢山持っている能力を、「情報力」と呼ぶそうです。

 情報力は、学力や技術力同様、仕事をする上で大切な能力だといい、特に接客といった人間関係に関わる業界では、最も大切な能力だというのです。

 一人が三十五人とは、一人の人の情報にはその背後にいる三十五人からの貴重な情報が集まっているという意味もあるそうです。

ちなみに、富士通では年収の9.3%、ソニー、日立、松下では年収の5%のお金を、自己研修や情報収拾、つまり「情報力」向上のために社員が使っているそうです。

 仏教でいうと情報力とは智慧のこと。私たちが仏になるためにとても大切な力です。

 単なる情報は、本やテレビからも得られます。でも情報力は、人と人との出会いの中で育ち、得られるものです。人との出会いを大切に生きたいものです。

(平成18年8月1〜15日 テレホン説教)

 

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