出口入口

 生命保険会社が行ったアンケート調査によると、サラリーマンの四人に三人が何らかのストレスを感じて生きているといいます。中でも一番多いのが職場の人間関係。テレホン説教をお聞きの皆さんはいかがですか?

 ところでストレスとは物理学、特に冶金工学の言葉で、金属に圧力を加えると、その圧力に抵抗する反応がおこる。その状態をストレスというのだそうです。これを医学の世界、特に人間の心に応用したのが、カナダのセリエ博士です。

 住空間や通勤距離、ラッシュ、渋滞、危険といった物理的原因。年功序列、残業、ノルマ、給料といった制度的なもの。疲労や体力、二日酔い、病気といった肉体的原因など、私たちの回りにはストレスの原因が山のようにあります。人間関係がストレスというのは、どうも最近の傾向のようです。

 人間関係から生じるストレスをなくすには、次の三つの方法があるそうです。一番目は人に会わないこと。二番目は人間関係でストレスを引き起こす原因となる言葉や行動に気をつけること。三番目はストレスを作らないような心にすることです。一番目の人に会わないというのは、私たちが生きている限り不可能なこと。したがって二番目と三番目が大切。自分の言葉や行動が原因となって、相手との人間関係を悪くし、それがストレスとならないように注意をすること。そして三番目のストレスをストレスとしない、そんな明るく強く逞しい心を作ることです。

 家庭や職場で、ストレスの少ない楽しい人間関係を築くには、ストレスを生み出す私たち自身の心の出口と、ストレスを受け入れる心の入口をしっかりと管理し、鍛えておくことです。お経を読んだりお題目を唱える修行をするのは、実は人生のストレスを少なく生きるための修行なのです。

(平成19年3月1〜15日 テレホン説教)

 

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