東北関東大震災

 人生には思いがけないことが起こるものです。三月十一日、東北の太平洋側で発生し、関東地方にまでその被害を広げた東北関東大震災。揺れも凄かったが、襲いかかる大津波。逃げまどう人々。そして一面瓦礫と化した中で、必死に家族を探す人。まるでこの世の終わりを見るような恐ろしいテレビの報道を、震えながら見ていました。

 加えて福島原子力発電所の事故。死者が一万人を越すだろうという予想に、被害の大きさと災害に逢われた方々の悲しみ、そして不安に心からお見舞いを申し上げます。

 永昌寺は本堂の天蓋や幢幡が大きく揺れましたが、お蔭様で仏様も建物も無事。ただ、日本海側とはいえ海に面しているため、大津波に備えて高台に避難するようにとの勧告があり、翌日の警報解除まで町の人々は高台の学校などに避難していました。幸い潮位が五十センチ上がっただけでした。

 「いつまでも あると思うな親と金 ないと思うな 運と災難」という昔の人の歌があります。今回の地震は千年に一度の大地震だといいます。千年に一度の地震が何もいま起きなくてもと思うのですが、それは私たちの勝手な考え。地球規模で考えると今が丁度その時だったのでしょう。

 思えば同じ日本列島という一枚のプレートの上に生きている私たち。あの災害が私地震の身に起きていたとしても不思議ではなかったのです。紙一重の運で生き残った私たち。しかしそれは単なる偶然ではなく、亡き人々が愛したこの家、この町、この国を、もっともっと良い家、良い町、良い国に再建するために生き残らされたのではないでしょうか。

 お亡くなりになった方々のご冥福を祈ると共に、亡き人々に喜んでもらえるような、家づくり、町づくり、国づくりにがんばろうではありませんか。



 ※震災の名称、死者数は三月十六日以前のものです。

(平成23年3月16〜31日 テレホン説教)

 

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