人体の価値

 お相撲さんの世界では、心・技・体、つまりココロとワザとカラダの三つが大切だといいます。確かにこの三つが充実しているお相撲さんはやはり強いです。

 心も技も大事ですが、カラダはお相撲さんだけではなく私たちにとっても大事です。ケガや病気に気をつけ、毎日の食事や生活に注意するのもそのためです。

 ところでそれほど大事な私たちの体なのですが、もしもこの体をお金に変えるとしたら、いったいいくらになると思いますか?もちろん、体そのままではお金に換算することはできませんので、体を他の品物に加工し、それをお金に換算するというのです。

 では、私たちの体からどんな品物ができるのでしょうか?

 まず、バケツ三杯の水がとれるそうです。さらに安い石鹸六個分の脂肪、鉛筆七百五十ダース分の炭素、徳用マッチ二箱分の鉄リン、薬一服分のマグネシウム、釘一本分の鉄、トイレの消毒一回分の石灰、食卓塩一本分の塩、コーヒー一杯分の砂糖、ノミを一匹暗殺する分の硫酸、以上の品物が私たちのカラダから加工されるというのです。

 そしてそれをお金に換算すると、なんと締めて合計七百円。これが私たちの人体の値段だと、総理府の報告にありました。

 大切に大切にしている私たちの体。でもその値段がたったの七百円。着ている洋服や飲んでいる薬の方がずーっと高いのです。

 人間、人体としての価値は七百円です。その人体が心を持って生きた時、つまり人生になった時に、七百円の人体が無限の価値を持った尊い人間になるのです。大切なのは人体ではなく、人生であり、その人生を価値あるものにするかどうかは、私たちの心にあるのです。七百円のお互い、それだけに、仏の心を持って生きたいものです。

(平成19年4月1〜15日 テレホン説教)

 

TOP